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シェルブールの雨傘のmoneのレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
4.5
一気にジャックドゥミのファンになった本作。映像の芸術性が突き抜けていて本当に美しい。
オープニングの雨傘を刺した人々を上から撮る構図は当時画期的だったろうし、一番好きだったのは宝石商ローランがジュヌヴィエーヴへの想いを独白する際に挟まれた街中のカット。敢えて人物を写さないことで、その人の記憶に寄り添うことのできる効果的且つ印象的なカットだった。これが60sの作品だなんて…。

そしてファッションやインテリア、登場人物たちの要望までは理想像そのものなのに、物語はどこまでも現実的で切ない。そのギャップもとにかく最高でした。

音楽の主題もシーンごとに全然音色が変わって各場面にぴったりだったし、フランス語の歌詞も聞き取りやすくて良かった。
女性陣も皆可愛くて眼福。カトリーヌドヌーヴは勿論、健気なマドレーヌもバーの女性もとても素敵だった。
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