風の旅人

シェルブールの雨傘の風の旅人のレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
3.5
美術と衣装がカラフルでお洒落だ。
中でもピンク(暖色)とブルー(寒色)の組み合わせが印象的で、人生の悲喜劇を表しているようだった。
雨が降る中、色とりどりの雨傘が映るオープニングと、雪が降る中、ギィ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)が黒いコートを着たジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と再会を果たすラストがコントラストを描く。
子どもの名前が「フランソワ」(男性形)と「フランソワーズ」(女性形)と対応しているのが切ない。
人生の選択について考えさせられた。
選ばなかった人生は、ありえたかもしれない可能性として心に残りつづける。
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