月見

蝿の王の月見のレビュー・感想・評価

蝿の王(1990年製作の映画)
3.8
恐るべき集団心理。これはいじめの仕組みを見事に描いたものでもあると思う。「無秩序」に“洞窟の怪物”のような「恐怖」が加わると殺しにまで発展してしまうというなんとも恐ろしい話だ。本編のその後、少年逹はどうなってしまうんだろう。殺されかけた側は人を信じることが出来るのか、襲った側に加担した者も一生悔いることになるだろう。襲った側のリーダーはどういう人生を送るのか。いくら子供であろうと謝って許されるレベルの話ではない。
そして自分ならどうしただろう。どちら側に行っただろう。
集団の中では必ずしも正義が勝つわけでは無く、声が大きく意志が強い者が恐怖により率いて行くことが多いんだと思う。だからいじめも無くならない。大人の世界でもこういうことはあると思う。大人も子供も一緒。
色々考えさせられるなあ。
月見

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