こーた

ノルウェイの森のこーたのネタバレレビュー・内容・結末

ノルウェイの森(2010年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

年末年始に原作を読み耽ったので鑑賞。まあひどいですね笑
監督が翻訳版しか読んでないせいか、取捨選択が中途半端で大事なものが色々と失われており、原作へのリスペクトは感じられなかったです。敢えて他の村上春樹作品読まなかったそうですが、全然誇るポイントじゃない…。映像美はあるもののこの作品で重要なのはそこじゃないという。監督のオナニー作品って感じ。
ワタナベ君の返ってこない数多の手紙、永沢さんとの不毛な夜遊び、レイコさん・直子との素晴らしい時間、楽しいお葬式、ミドリとの象徴的な火災とキスの描写etc...原作で重要だったプロセスが端折られている一方でそこまで重要ではない怪我のシーンやら官能的なシーンの尺が長いなあと。直子はただのメンヘラだし、ラストのレイコさんは本当に残念、ただのエロババアやん…。
キャスティングや演出も、せっかく菊地凛子を起用しているのに保守的な描写が多く、特に手で逝かせるシーンはひどくて笑ってしまった。マツケンも悪くないんだけど、もっと内向的な雰囲気で淡々と喋ってほしかったなあ。水原希子だけ雰囲気が近くて少し希望を感じました。
こーた

こーた