ゆーり

ノルウェイの森のゆーりのレビュー・感想・評価

ノルウェイの森(2010年製作の映画)
2.5
原作が好きで映画館で鑑賞。数年後にディスクを買い何度か鑑賞。

おおむねよくできている。その当時の空気感もうまく演出しているし、登場人物達もある程度忠実に描かれている。
菊池さんは直子の危うさを本当によく演じている。松山さんもワタナベの雰囲気をよく醸し出している。

原作ファンをおおむね満足させていただろう内容は、最終盤のとあるシーンで一気に崩壊する。最後のレイコさんのあの描き方は、原作の、そして映画のそれまでをすべて否定してしまうような内容ではないだろうか。

頭の悪い私には監督や脚本家たちの意図はくみ取れないが、あの場面は受け入れがたい。

その一点のみでこのスコア。とても残念な映画。
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