だい

追跡のだいのレビュー・感想・評価

追跡(1962年製作の映画)
3.9
これはもっと評価されていいやつ!!


たぶんあれだな。
もうフィルム・ノワールが下火になってきた1962年当時に、
ノワールまっしぐらな陰影の映像と、
格のわりには華が全くないグレン・フォード。

うん。
人気出る要素があまりない。


でも実際は逆なんだよぉぉぉ!!
これ、
華のある主役だと面白みが減るやつで。

グレン・フォードくらい地味だからこそ、
淡々と迫る危険と、
着実に少しずつ進む捜査のせめぎ合い感が出る。
地味め俳優の正しい使いかた。



犯人わかってヤサ探しの段階に入ってるなら、
もう姉妹を家から出させなくていいじゃん、とか。
そういうのもあるけど。

でも、
電話の切れ方一つで、
「こりゃ事件やでぇ!!」
できちんと事件の防止に繋げた警察マジ優秀。

それでいて、
「犯人は喘息持ちよ!」
まで冷静に記憶してるケリーもマジ優秀。

主要人物みんな優秀だから攻防がハイレベル。
サスペンスはこうあってほしい。

でも独断で金は盗むな。


犯人は悪人だけど、
極悪人ではないよね。
いいとこもあるよね。

っていうエピソードを差し込んでからの~、

最後のエンド!!


メリハリ利いてるな~。


ふと思ったんだけど、
フィルム・ノワールって、
フィルム☆ノワールにしたらポップ感出るね。
だい

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