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おっぱいとお月さまのhasseのレビュー・感想・評価

おっぱいとお月さま(1994年製作の映画)
3.5
「タマに力を入れろ! 下を見るな、登れ!」(テテの父親)

ビガス・ルナ監督作品。『ハモンハモン』同様、おっぱいフェチ丸出しの愉快な作品。

何とも無駄にエネルギッシュでアホっぽい奇祭・人間タワーのシーンが面白い。

あとは、人妻(のおっぱい)への憧憬と、人妻を青年と取り合う小さな抗争が描かれていく。

昼間は赤ん坊の弟に母親を取られ、夜は父親に母親の身体を独占され、母親からの愛情に飢えている少年は、母親から与えられる象徴としての母乳を強く求める。愛情を与えられたくてたまらない年頃の少年の鬱屈とした感情や無垢な変態性はよく描かれている。
が、それ以上の何かを見出だすことはできず。
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