木蘭

おっぱいとお月さまの木蘭のレビュー・感想・評価

おっぱいとお月さま(1994年製作の映画)
3.7
 弟にママのおっぱいを取られちゃった男の子が自分用の素敵なおっぱいを探すジュブナイル譚・・・と見せかけて、1人の女を巡る3人の男の純愛物語。

 少年の目から目から見た大人達の姿を、時に滑稽に空想も交えて描く。
 テテ少年が可愛くて、彼の空想も笑ってしまうし、大人の姿を子供ながらに真似るシーンとかニコニコしてしまう様なジュブナイル物なのだが・・・時折コメディ調にグロテスクとも言える性愛描写が差し込まれるのはスペインっぽい・・・というよりも、この監督の味なのか?
 店の女たちが胸を露わにして笑い出す(空想)シーンは、スパニッシュ・ホラーかと思った・・・。

 基本的に、どこかノスタルジックで幻想的な作品なのだが・・・
バレエとおなら芸とポロリも在るよ・・・という大道芸しかり、噴水の様に乳房から出た母乳(こういう噴水あるよね、欧州の広場には。欧州人なら感じる何かがあるのだろうか?)を少年が嬉しそうに飲むとか・・・俺は一体何を見せられているんだ?と時折クラクラする。

 しかし流石はマチルダ・メイで、おっぱいは勿論だが、スタイルが抜群に良くて、バレエを踊るシーンは美しい。三人の男たちが夢中になるヒロインを見事に演じている。
 実生活でも当時夫婦だった夫役ジェラール・ダルモンとの子供を妊娠しており、撮影中、マチルダ・メイの乳房の形や色が変化してしまうので大変だったらしく・・・あれだけ彼女のおっぱいにフォーカスを当てた作品だったら、それは大事だったろうなぁ・・・と鑑賞後に知って、これまた驚いた。

 見ていてしみじみと思ったのは・・・総じてスゲぇマッチョな話だよな・・・という事。
 それとカタルーニャの男、面倒くさいね。
木蘭

木蘭