もう夏

おっぱいとお月さまのもう夏のレビュー・感想・評価

おっぱいとお月さま(1994年製作の映画)
3.7
月曜日の夜中、寝る前のお供に横になりながら鑑賞。

テテの語り口や映画全体の柔らかい雰囲気がまさに「おっぱい」に包まれているようだった。
この映画に性に関するおぞましさみたいなものは一切ない。
それはこの映画における「おっぱい」が性の目覚めを象徴するものではなく、母性の象徴だからだろう。
ミゲルは1人の青年として彼女に恋をしたけど、テテはまだまだ甘えたい盛りの子供として母性を求めていたんだね。だからミゲルはパンティーで、テテはブラジャーだったんだろう。
子供の目線だからこそ、妄想と現実との区別が曖昧なこの独特な心地よい雰囲気が許されるのだと思う。
物語を通したテテの成長には一緒にガッツポーズしたくなった。

ヒロインがうっとりして「涙を小瓶に貯める」という、ラテンならではの感性……
もう夏

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