てれ

ミラルのてれのレビュー・感想・評価

ミラル(2010年製作の映画)
3.1
第2次世界大戦終わり~パレスチナ自治区が出来上がるまでの歩みとそれに関わった人々の物語。ただ、広く浅くという感じでもう少し登場人物自身にフォーカスして描いて欲しかった。
実話に基づくとあり、ミラルの元となったルーラ・ジブリールの自伝からの映画だそう。そして孤児学校の女性学長ヒンドゥ・ホセイニに関しては名前も全て実在する方らしく、たくさんの子供に教育を受けさせた行動力のある強い姿に胸を打たれた。
ヒンドゥの学校で育った17歳のパレスチナ人少女ミラル。イスラエル占領下のパレスチナを解放させるため、果敢に軍の圧力に立ち向かっていて、凄いなと純粋に思った。でも彼女が置かれた状況は決して安全とは言えず、常に危険があるということには苦しくなった。

現在もパレスチナ自治区で軍による攻撃がある度に犠牲者が後を絶たず、悲しい思いに暮れる人々が無数にいる。世界はそのことに向き合わなければいけないのだと強く思う。
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