カント

メル・ブルックス/逆転人生のカントのレビュー・感想・評価

4.5
傑作コメディ😆✨✨✨
現代版「王様と乞食」笑いと涙と人生訓。ダンス、ロマンス、死生観。盛り沢山の内容なのに脚本が素晴らしいので💡最後までキッチリ笑わせてくれます😌

監督・脚本・主演をつとめたメル・ブルックスは【コメディの巨匠】軽く見て笑うのも良し。ガッチリ鑑賞して、そのアイロニーを感じるのも良し。監督の風刺精神を体感して現代社会の病理を見抜く目を養うのも良し✨
トランプ大統領が誕生した今こそ!注目されるべきコメディの名作😄

✏350万人の失業者が居るアメリカ。
不動産王のゴタート・ボルト社長は、強引な手腕で再開発を遂行してきた。
次に狙う開発地域はスラム街。スラムの浮浪者を一掃して巨大ショッピング・モールを作る計画。

ライバル会社のバンス社長も同じくスラム街の再開発を目論んでいた。バンス社長はゴタート・ボルト社長に“ 賭け ”を持ち掛ける。
「あのスラム街では、ボルト社長は10分も生きていけない。もしも30日間スラム街を生き抜いたら、私の所有する土地と開発権を譲る」と。
まんまと賭けに乗ったボルト社長は、身包み剥がされスラム街に放り出された💡

無一文で寝る場所も無いボルト。
路上の段ボールの中で寝ていたら小便が降ってきた💦
そしてスラム街で出会うセーラーとフュームスは気の良い奴ら。ボルトを【ペプト】と名付けてくれた。

悪い2人組ビクターとヨーに襲われて、ペプトは上等な革靴を奪われた。
その場を救ってくれたのはモリー姐さん。2人組との攻防戦で住み家を奪われたモリー姐さんはペプトとホームレス生活を共に過ごす事に。
長雨に祟られてセーラーが死んだ。
ホームレスに雨は天敵。

紆余曲折を経て約束の30日間をスラム街で過ごしたペプト(ボルト社長)はモリー姐さんに幸福を保証する。
それに対してモリー姐さんの言葉は、いつも名言だ。「幸福はよくない…長続きしないから。私はドン底がいい!ドン底は長続きするもん」

モリーを連れて意気揚々と凱旋したボルト社長には苦難が待っていた。
賭けは反故にされて、部下も裏切り、孤立無援。
ボルト家の至宝「医師ガシェの肖像」も「サビーヌの陵辱」も、ロダンの「青銅時代」も、バンス社長の財産になっていた😣💦
そしてペプトの復讐!
ペプトは「ボルト社長」に戻れるのか💡

…後半の脇役「石油王ポール・ゲティ」はゲティ美術館の創設者としても名高い人物。彼を強烈なギャグに使用する辺りもユニーク😄
モリー姐さんとのラブシーンも求め合う2人の前戯が可笑しくて最高です✴
とても有意義なコメディでした😆👌
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