ある夜、主人公のジャイトは自殺を図りますが未遂に終わり入院します。
ジャイトは酒とタバコとドラッグに溺れる日々を送っており、生活態度を改めるよう勧めるカウンセラーにも悪態をつきます。
そんなジャイトの前に、同じく自殺未遂の結果入院していた女性シベルが現れます。彼女は初対面のジャイトに「私と結婚して」と迫ります。
訝しむジャイトに、シベルは戒律を重んじる実家を出て自由になりたいこと・トルコ系男性との結婚以外に実家を出る方法がない（結婚相手が見つからなければ自殺してしまおうと考えていること）を語ります。
事情を知ったジャイトはシベルと結婚し、表向きは夫婦のように振る舞いつつ、実際は友人のようにルームメイトとして暮らす生活を始めます。
真剣な恋愛を避けているジャイトと、奔放な恋に憧れるシベル。そんな2人はいつしか惹かれ合い「夫婦のフリ」から「本当に夫婦になろう」と考えるようになります。
苦く切なく、思わず登場人物全員の幸せを祈りたくなりました。
