【第54回ベルリン映画祭 金熊賞】
ドイツの名匠、ファティ・アキン作品。唯一観たのが『女は二度決断する』だったせいか、良くも悪くもイメージと違った。
偽装結婚から本当の愛が生まれるというストーリーだとはそもそも思ってなくて、もっと重たい話だと思ってたので意外だった。
血まみれの激しい愛、というレビューが多いけどそこまで激しさは感じなかったかな。確かに後半のヒロインの行動はかなりトチ狂った感じだけど。
とはいえドイツのトルコ人という自らの出自を反映した設定や、ドイツの中のトルコ文化は面白かった。妹の存在自体を抹殺するとか理解できない。何も悪いことしてないのに。
ベルリンは独特の選出をするイメージだけど、本作もそこまで刺さらなかったけど独特の味は確かにあるかなとは思う。