ポンコツ娘萌え萌え同盟

硝煙の新天地のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

硝煙の新天地(1943年製作の映画)
3.5
自動車の台頭やライト兄弟の飛行機発明、エネルギー資源として石油需要が急速に高まる20世紀初頭。
土地の下には黒色の黄金”石油”が眠り、堀当てれば高く石油が噴出するアメリカの油田オクラホマ州。
舞台の中で登場したのはずる賢い石油業者の男ガードナー、街を出た女キャサリン。そして汽車の中で当然現れた西部劇時代のような男、我らが西部劇スターのジョン・ウェイン(ダン)。
内容で言えば従来の西部劇の時代から外れるが、ほぼ西部劇ではある。

この3人の三角関係を主軸に、ジムとダンのキャラ対比と争い等が映される。
ダンとガードナーの間で揺れるキャサリンを演じたマーサ・スコットの好演が魅力的だった。
特に夜の道端で馬車に乗るダンと歩いてるキャサリンのやり取り。いがみ合いの多い関係の二人だが、二人並んだ時はキャサリンが強気に一人で大丈夫と言いながらも、ダンがおいて行こうとしたところ待ってて言うのでかわいい。

20世紀初頭で開拓地、近代的なアイテムと一昔前の時代の西部劇の要素が入り混じった舞台背景も魅力的。車も出れば幌馬車も出てくる。インディアンとやり取りしてる中で車が普通に映っているの本作くらいだろう。
とはいえ馬車のインパクトも負けてない。特に後半には目一杯に馬車移動のアクションが拝める場面もある。