とり

姑獲鳥の夏のとりのレビュー・感想・評価

姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)
2.8
普通に考えて読めないタイトルをつけるというのは、物凄いリスキーじゃないですか。
なんか微妙にうさんくさいというか、いかにもヒットしなさそ~なタイトルだと思うのは私だけの感覚なのかなぁ。
京極夏彦に関心がない私にとって、ミステリー映画というとやはりクリスティ、ポワロっていうイメージ。
日本だと「たたりーじゃあ~~~」のイメージです。古い。
そういうイメージを持って観た感じ「可もなく不可もなく」
堤真一のいる本屋?の室内セットは良かったです。いかにも昭和臭い感じが漂ってたし、小物もけっこうこだわってそうでした。
でもセット面で言うと事件の舞台となる病院屋敷がどうも違う。
原田知世は顔が地味で昭和っぽいイメージなので良かったですね。演じわけの部分でちょっと???と思ったところはあったけど。
で、ミステリーというと不可解な事件が起こり謎が謎を呼び、困惑する人々の前に颯爽と現れる一見むさくるしいオヤジが気持ち良いほど種明かしをしてくれる、というのがセオリーだと思うんですが。や、古いですかね。
この映画ではそれが破られている?
事件らしい事件というほどのものを感じなかったんですが。まぁ人が殺されてるのは事実かもしれないけど、なんかどうでもいいっていうか。
そのどうでもいい事件を「謎が謎を呼ぶ」事態に発展させないまま、いつの間にか早々とみんなを集めてテーブルでネタバレを繰り広げるんですよねぇ。
すみません、入り込めずに肝の部分と思われるこのシーンで睡魔がお迎えに来てしまいました。
時々なんか「死ねぇ~~~死ねぇ~~~」とか呪文のように聞こえてきて寝苦しかったです。
そして気がついたらまだネタバレを延々とやってらっしゃいました。
その後の展開を見ていても先程の寝落ちは案外問題なかったみたいです。
眠気を催した原因は他にもあったと分析。とにかくカメラワークが凝りすぎっていうか。
最初のうちはフーン、工夫してるのかな?とか思いながら観てたけど、だんだん飽きて来ました。別に普通に撮ればいいのになぁとか思ったりして。
それにポケモン事件以来問題になっている画面チカチカ現象とか使ってましたね。発作を起こすかと思いましたよ。
とりあえずタケシ映画でいつも見るチンピラ兄さん(寺島進)が出てたのでちょっと儲けた感じがして、底上げ。
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