camuson

姑獲鳥の夏のcamusonのレビュー・感想・評価

姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)
2.2
原作を忠実に再現しようとしている部分も多いがゆえ、原作のイメージどおりでない感も多々あるわけであるが、それは仕方のないこと。ひとつだけ挙げるとすれば、眩暈坂(めまいざか)の描き方。あのガタガタの坂道では足がぐらついても何も不思議なことはない。最後の眩暈(めまい)の原因の種明かしと作品の大きなテーマである京極堂の台詞「不思議なことなど何もないのだよ」が生きてこない。 観てよかったと思えたのは、京極夏彦本人が出ていたこと。とぼけた演技をしていたので、思わず唇の端で笑ってしまった。
camuson

camuson