原作ファンですが怖いもの見たさで鑑賞。
キャストについてはイメージがあっている方もいますが、木場修、涼子・梗子、（なぜか一人だけ原作と性格が違う）敦子、内藤、あたりが辛い。逆に院長夫妻はイメージピッタリだったので、もっと見せ場が欲しかった。
ビジュアル的には眩暈坂、京極堂は良い感じでした。
肝心の脚本ですが、最大の不満は京極堂シリーズの特徴である憑き物落としが表現できていないこと。登場人物一人一人の固定観念を言語化、再構成するのが憑き物落としの特徴であり魅せどころですが、これが単なる呪文の詠唱と早口での謎の解説で終わってしまい、非常に残念。良いところもある映画ですが、このために低評価とさせていただきます。
