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ランボー 最後の戦場のHIGHINLETのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
3.9
アクション映画から再びメッセージ性が復活。

腐敗したミャンマー軍。
突然現れ、丸腰の地元のカレン族の村人を一方的に惨たらしく集中砲火で虐殺していく。

内蔵は飛び出し、
頭や足がいとも簡単に吹き飛ぶ。

死体は見せ物に、女はレイプされ、爆弾が投げ入れた田に村人が放たれ玩具にされる。

フィクションと分かっていても目を潜めてしまう。

誰も関わりたくない実在する悲惨な現実。
救えたとしても命の救える数は限られている。
それでも、見過ごせない。
これまで虐げられてきたランボーが押し込みていた信念を再点火させ、怒りの鉄槌を下す。

傭兵部隊の手を借りても人手が足りない軍への潜入は肝を冷やす。

潜入が発覚後の軍の猛追を機銃でなぎはらうランボーは勇ましくも、散っていった村人の怨念が宿ったようでおぞましかった。

救出されたボランティアも、ランボーに加勢した傭兵も微々たる助けかもしれないが何も動かないことよりはるかに尊い行いと思った。

文化圏が違う場所で行動する場合、殺されても叶えてたいという覚悟が必要だとも。
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