昼寝

殺人者たちの昼寝のレビュー・感想・評価

殺人者たち(1964年製作の映画)
4.4
カサヴェテスのレーサー時代の相棒だったメカニックの男が彼のレースをいくつか回想するが全てが異様で凄い。セットでの撮影とロケでの撮影、スクリーンプロセスと実際のレースの記録映像(?)が混ざり合い関係のない複数の映像が編集によってちぐはぐに繋ぎ止められているように見える。過去の映像と現在の映像が混在するトニスコ『デジャヴ』のカーチェイスも思い出した。その混沌が限界に達した時ついに悲惨な事故が起こる。スクリーンプロセスにより手前のカサヴェテスだけがくっきりと写る瞬間はまさに相棒の記憶の中に彼の姿だけがはっきりと浮かんでいるようでグッとくる。
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