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殺人者たち
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『殺人者たち』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.0
 聾唖学校に押し入る明らかに堅気ではない2人の男。彼らのコンビネーションは卒なく無駄がない。ターゲットの教師ジョニー(ジョン・カサヴェテス)は殺し屋チャーリー(リー・マーヴィン)、リー(クルー・ギャラガー)にサイレンサー銃であっさりと殺されるという陰惨な展開は、省略の達人であるドン・シーゲルの殺し屋ばりの鮮やかな手捌きだ。だが、殺し屋の片割れのチャーリーはターゲットの目の奥に恐怖が見えなかったことに何やら疑問を抱くのだ。その瞬間から教師になる前はレーサーだった彼の過去をあら捜しする。過去の回想はなかなかにタルいのだが、シーラ(アンジー・ディッキンソン)という女が現れてからジョニーは変わった。ファム・ファタールのような彼女の魅力にメロメロなジョニーはレースにも負け、おまけに車で事故も起こした。忠告する同僚にも耳を貸さない。ここではないどこかを夢見るジョニーはやがて、シーラにジャック(ロナルド・レーガン)という評判の悪い男を紹介した。シーらにとっての本当の男はジョニーではなく、ジャックなのだ。そのことを知ったジョニーは絶望するのだが、彼女の心が自分に向いているのだと、ある行為で確信を抱く。

 したたかなシーラの大胆なファム・ファタールぶりも見事だが、それよりも何よりもジョン・カサヴェテスとアメリカ合衆国元大統領のロナルド・レーガンとが1人の女性を奪い合うという展開が凄まじい。『殺人者たち』のタイトル通り、物語の主役に躍り出るはずのリー・マーヴィンとクルー・ギャラガーがここでは一転し、狂言廻しの役割を演じる羽目になるのだから。はっきり言って殺し屋とは名ばかりで、彼らは刑事ばりにシーラとジャックを問い詰めて行くのだが、死んだジョニーの何かを悟ったような目との整合性が取れない。ドライブ場面のスクリーン・プロセスとスタジオに作られたサーキットとは、実際のレースの様子と苛烈にモンタージュされる。やがてジャックは現金輸送の車を襲う計画を恋のライバルであるジョニーに話し、シーラとの生活を仄めかす。辺鄙な田舎道を道路標識一つで現金輸送車の方向を変えさせるのはアクション映画の王道だ。交通巡査を装った仲間が標識を変えて輸送車を迂回させ、そこで追い越して現金を強奪する。だがあの世へ旅立ったジョニーを中心に置いた彼らの身勝手な意見はどこまで行っても真実には辿り着かない。生前のジョン・カサヴェテスの顔面蒼白のスケベ面、ロナルド・レーガンの迫力の薄い親方ぶりと苦み走ったリー・マーヴィンの表情。エンドロールの食い気味の登場に職人ドン・シーゲルの魅力が炸裂する。
継

継の感想・評価

4.8
時間が無い、時間が足りない.
時は見る間に 過ぎ去って行く... (劇中歌 “too little time” 歌詞)

ギャングの金を持ち逃げした元レーサー, ジョニー
その殺害を依頼され 任務を果たした殺し屋2人
だが逃げもせず撃ち殺されたジョニーを不審に思ったチャーリー(マーヴィン)は
相棒リーを引き連れジョニーの過去と消えた大金の行方を追う.


ヒリヒリする幕引きに目が釘付けとなるクライムムービー。

劇中で歌われる「too little time」に加え, リー・マーヴィンのパケ写真↑までも伏線とし, “そういう事だったのか...” と回収するラストが堪らない。
こういう場面を観たくて映画を観てるんだよなと実感させてくれる、
'64年,ドン・シーゲル作品。


ジョニーの過去と金をめぐり, 探偵さながらに真相を追う殺し屋2人.
老練で硬派なチャーリーと, 反対に若く軽妙なリーのコンビがいい。
そのリーに悪戯にツマミをいじられ, 加湿Maxの蒸し風呂から顔だけ出して回想を強いられる汗だくのミッキーは不憫(笑)だったけれど、

そんな湿気や情感を徹底的に排してストーリーはヒリヒリと渇いたまま突っ走る。
フルマークじゃないのは, 回想がシケインのようにストーリーのスピードを奪ってしまっているから。
冒頭とラストが素晴らしいだけに今観ると余計なブレーキングに感じられ, 緩急より間延びに思えてしまうのだ。
時には縁石に乗り上げショートカットし, テンポを落とさぬままコチラにその間のルートを想像さす荒々しいドライビングこそ, 今作には相応しかった気がする。

ただ, 今作が元々TV放映を想定して撮られた事を鑑(かんが)みれば ロマンスの馴れ初めに時間を割くのは必須だったかもしれず,
あるプロットが不幸にも直後に起きた大事件と重なって放映が叶わず, このまま劇場公開へ変更となったのはシーゲルにとって不本意だったのかもしれない。
この辺り, 最初から(TVより観客が限定される)映画として撮っていたなら… と, 想像せずにいられない。

リー・マーヴィンの実声+字幕も良いけれど, まだ若く滑舌にキレがある小林清志(「ルパン三世」次元大介の声優)の吹替えも雰囲気に合って, 峰不二子のようなシーラへ邪険に当たる関係性がニヤリとさせる( ̄ー ̄)ニヤリ
これはカッコいい!レーガン元大統領、いい映画出てるじゃん!

ドン・シーゲル監督によるネオ・ノワールです。原作(というより原案)はアーネスト・ヘミングウェイの短編小説『殺し屋』です。

二人の殺し屋が元レーサーのジョニー・ノース(ジョン・カサヴェテス)を殺します。しかし、殺し屋の一人チャーリー・ストロム(リー・マーヴィン)は不思議に思う。なぜ、ジョニー・ノースは殺されるのがわかっているのに逃げなかったのか?殺されることがわかっていたのか?チャーリー・ストロムは真相を探ることにします。果たして真相は?という話です。

殺し屋のチャーリー・ストロムが探偵役の異色なミステリー映画です。チャーリー・ストロームはジョニー・ノースの関係者からことの真相を徐々に引き出します。映画のほとんどは回想シーンとなります。この構成がうまい!徐々に真相がわかってくる。そして、徐々に破滅が近づく。フィルム・ノワールですからね。ハッピーエンドなはずないですよね。でも、この物語をハッピーエンドにできたんだろうか?いやあ、いろいろ言いたい!でも、ネタバレになるから言えない!!!

さて、この作品では、なかなかレアなサイレンサーをつけたリボルバーが登場します。原理的にリボルバーはサイレンサーで消音できないんですけど、これは架空の銃なのか?それとも、サイレンサー付きのリボルバーって昔はあったのか?まあ、どうでもいいや。このサイレンサー付きリボルバーがめっちゃカッコいい。特に最後のシーン!

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