シエナ・ミラーが兎にも角にもそっくり。
アンディー・ウォーホルが登場する映画は何作か観ましたが、
悪者に描かれている映画は初めてでした。
イーディーが商品として一瞬で消化されてしまったのは、もちろん偶然や時代の流れや運命も手伝ってのことだろうけれど、アンディーのせいだけではなく、一時の快楽を求めて堕ちてしまった彼女自身にもあるんではないか。
周りの人間が騒いで好き勝手やっている中、中心にいるはずのアンディーはちょっとズレた所でただ自分の世界に入っている。でも周りの人は巻き込んでいると思っていて、巻き込まれていて、孤独でかわいそうな人。そんなイメージでした。
衣装も、構図も、既視感に溢れている。それだけ忠実に再現された部分が多いのでしょう。当時、同じようにクスリをやっていながら、今平然と亡くなった人の事を語る人たちに違和感はあれど、感慨深い映画でした。
どんなことがあっても、自分を捨ててはいけない、と
当時の私は思ったようです。