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ファクトリー・ガールのsahoのレビュー・感想・評価

ファクトリー・ガール(2006年製作の映画)
3.4
アンディー・ウォーホールのミューズとなり、シンガーのボブ・ディランと恋に落ち、その後転落人生を送った、60年代を代表するアイコン、イーディー・セジウィックの伝記物語。

シエナは歳を重ねてもキュートな笑顔が本当に可愛い♡
アルフィーでの役も魅力的だったけれど、今作もいい!
前半のイーディー絶頂期のキラキラした部分と
後半のひたすら堕ちていく部分の演技はさすが…!

彼女は言ってしまえば自ら破滅の道へ向かっていった。
彼女は、抜群のスタイルと美貌を持っていても
どこか繊細で傷つきやすい存在。
だからこそ、ある意味真っすぐ正直に生きた。
もちろん堕ちたかったわけじゃない。
だけどイーディーは純粋に「愛されたかった」。

家庭環境のせいで幼少時代から「愛」とは疎遠だったからこそ、自分を必要としてくれたアンディは彼女にとって、彼を失ったら自分の存在価値がなくなると思うような愛情を注いでくれて、父親代わりのような存在だった。
だからこそ愛するボブに「一緒においで」と手を差し伸べてもらった時に、行けなかった。
結局ショービズで生き残るのはタフさ、非情さ、計算高さが必要。

イーディーは名家の娘というだけあって世間知らず。
世間に持ち上げられて、そこで溺れずにミューズから自分の地位を見出せることも出来たけど、彼女は破滅を選んだ。
とってもとっても、弱くて寂しがり屋だったんだなぁ…。

60年代の煌びやかな雰囲気を見れるのも◎
イーディーのバサバサまつ毛、ステートメントイヤリング、ミニスカート、全て可愛い♡
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