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あぜ道のダンディのdarumaのレビュー・感想・評価

あぜ道のダンディ(2010年製作の映画)
4.0
これ光石研さんだ…!ちょうど「愛にイナズマ」観たいと思ってたら本作が石井裕也監督だったので鑑賞。うん、好き!最後がめっちゃ良かった。ちょっと泣きそう。

光石さんが最初は不器用なお父さんというよりはただのキレやすい親父に見えて(しかもずっと仏頂面してる。。昭和か!みたいな…私があまり見ていないタイプの結構前の光石さんという感じ。実際2011年なのでかなり前ですが)、大丈夫かしらん…と思いましたが、やっぱりよかった。ベッドで娘ちゃんと喋ってる時が最高。

長男役の森岡龍さんがめっちゃよかったです!
この方の為の作品という感じも。(製作筆頭がブレスという事務所で、そこに所属されていたみたいだったので納得。監督も同じ事務所(業務提携)みたいですね)
なんかお名前見たことあるなぁ…と思いましたが、結構有名な作品にたくさん出られてるんですね!直近だと「怪物」に出ています。ドラマだと「らんまん」の相島さん…逓信省鉄道庁の官僚、あの人か!(渋谷の寿恵子さんの店によく来ていた人)
当時、石井監督御用達の方だったみたいです。
もう10年以上前なのでまだお若いんですが、かなりカッコイイ役でした!(特に役どころが。勿論見た目もカッコイイです!)
優しいお兄ちゃん。

妹ちゃんが阿部純子さんです。「吉永淳」名義の時代です。
あと、奥さんが西田尚美さんで、光石・西田カップルはどこかでも見たような…(イメージだけかな?)ここも確か同じ事務所同士。さらに岩松了さんも。

ポスター画像になっているように、田口トモロヲさんが光石さん演じる宮田の幼なじみの同級生・真田役です。
バイプレイヤーズ!!(ここからか!まさにそんな感じの組み合わせ…^^)
この真田がめっちゃ効いています。素敵。
宮田と真田、語呂(音)もいい…と思ったら、それも狙って監督が名付けたみたいです。(脚本も監督です。オリジナル)

あと、チョイ役で染谷将太さん、綾野剛さん、藤原竜也さん!(友情出演…どなたの!?)

演技合戦という感じではありますが(監督のプロダクションノートを後で読みましたが実際それを狙っていたそう)、個人的にストーリーが結構好き。
ずっと怒ってるみたいなお父さんだけど、やっぱり子どもの心配してるんだなぁ…
そして、子どもは親が思う以上に親を心配しているし、気遣っている。

当時、監督はまだお子さんはいらっしゃらなかったと思いますが、父親像は御自身のお父さんを想いながら作られたのかなぁ…なんて考えながら観ていました。

ラストの台詞が!
本当に良かった。
(もうそれで加点しまくり!)

そういうのがとてもいいよ。
かっこいい。(と、初めてそこで思った!)

ちゃんと最初と呼応が取れてるんだけど、
最後がとっても好き。

最初に配給がビターズ・エンドって出て、うわ!絶対好きなやつ!と思ったら、エンドロールでプロデューサー宇田川寧さん…制作ダブか!
間違いなかった。好き。
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