松原慶太

涙くんさよならの松原慶太のレビュー・感想・評価

涙くんさよなら(1966年製作の映画)
3.2
アメリカに住むジュディ・オングが生き別れの母を探しに日本にやって来る。そして浅草橋の芸者屋で若者グループと知り合い、京都までクルマで向かうことになる。母探しのロードムービー。脚本・倉本聰。

もともと「涙くんさよなら」(名曲)というヒット曲があり、それに合わせて製作された映画なのだが、なぜかオリジナルの坂本九ではなく、ジョニー・ティロットソンという歌手がうたっている。

そのジョニー・ティロットソンは劇中にも登場し、そのほかザ・スパイダースや、劇中の若者グループのGSバンド(ヤング&フレッシュ)も加わり、演奏シーンは多い。

ジュディ・オングに嫉妬してイジワルする役の梶芽衣子がカワイイ。

現在の視点からすると、もろもろおかしな設定はあるものの、ロードムービーがベースの喜劇としてはまとまっている。ただ最後のほうが例によって浪花節でグダグダする。

とはいえ、当時の東京の風景や「若者たち」の言動がおもしろく、ついつい最後まで見てしまう。
松原慶太

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