このレビューはネタバレを含みます
「トニー滝谷の妻は膨大な量のサイズ7の衣装と、その衣装部屋を残して死んだ。」
トニー滝谷という男の孤独な人生を綴った映画。 原作は村上春樹の短編。
私は村上春樹ファンですが、本作も結構好きです。村上春樹作品はそもそもあんまり映画化されないので、映画化されただけで既に嬉しい。
ストーリー自体すごく心に残るが、小説の方がより孤独が演出されていた感じはします。まぁこの辺は村上春樹ファンの戯言だと思ってください。
音楽は坂本龍一だったけど、少し期待はずれでした。
もともと孤独だったトニー滝谷ですが、愛する者を失う事で、ついに”本当の孤独”を知ったんでしょう。
静かで奥深い映画です。
製作:2004年(日)
監督:市川準
出演:イッセー尾形、宮沢りえ