クリーム

サスペリアのクリームのレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
3.7
何回か観てるのですが、色彩感覚が素晴らしく、お洒落なホラー。建物が素敵で、血の色までアート。
ゴブリンという楽器による不気味な音楽も印象的です。ダリオ·アルジェント監督と言えば、やはりこの作品。魔女3部作の第1弾がこれ、他『インフェルノ』『サスペリア・テルザ』となります。
血の色が絵の具調だし、全く怖くありません。けど面白いです。

アメリカからドイツの名門バレエ学校にやってきたスージー。 雷雨の中、女生徒のパットが謎の言葉を残して学園を出ていくのを見かけます。そして、 翌朝、パットの悲惨な死体が発見されました。スージーはこの学校での寮生活を始めるのですが、次々と奇妙な事が起きるのでした。



ネタバレ↓




パットは、友人のアパートへ避難しますが、窓が割れ、毛むくじゃらの手によって殺戮されます。肋骨から見える心臓やステンドグラスの穴から、ぶら下がる血まみれの首吊り死体。 ステンドグラスが落下して行く様が美しく、下にいた友人も落下物に当たり無くなります。血が絵の具色で、その惨殺現場はアートの様です。
そして、櫛で髪をとくと現れるウジ虫。それらは、天井からでウジ虫の雨が降ります。館内はウジ虫祭り。これだけ大量のウジ虫は観た事ありません。悪趣味。そして、盲目のピアニストの首が盲導犬に噛みちぎられ、友人サラは覆面の男に追いかけられ、小窓から落ちるとアルミっぽい沢山のリングに絡まって身動きが取れなくなった所を殺されました。
スージーはミリウス教授から、魔女は夜な夜な集会を開き、眷属を集めているという事と、魔女が死ねば、他は無力化できるという情報を知りました。
戻ると寄宿舎には他の生徒は誰もいませんでした。ここから、サラvs魔女と取り巻き。魔女は校長、エレナ·マルコスで、サラの死体を使ってスージーを殺そうとしますが、透明な魔女のシルエットが一瞬見えたスージーは、魔女を刺し殺しました。そして、館は燃え、スージーは、雨の中外へ走り出してEND。

ホラーと言うよりアート作品。それでも惨殺、ウジ虫、魔女等ホラー要素たっぷりなので、そこそこ楽しめます。「インフェルノ」は現在観れないので先に「サスペリア·テルザ」を続けて観ようと思います。
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