サスペリアのまえだたろうのネタバレレビュー・内容・結末

B級ホラーと言うよりはこの映画が王道ホラーの礎を築いたものと認識している。ここからど定番の展開が生まれて一時期まではこれがお決まりホラーとされていた。

原点とされるだけのことはある。音楽の付け方、恐怖演出の巧さ、色彩効果を存分に発揮した雰囲気、抑揚の付け方、全てに才能を感じる。

ダニエルが言っていた「目は見えないが耳は良い」が良い感じにフリが効いている。出て行くときに嬉しそうにしていたこと、その前の展開で音について触れていたことから整合性が取れているし、想像力を掻き立たせてくれる。

何気に脱出ゲームみたいになるシーンが一番怖かった。不気味だけど逃れられない、画面から伝わる痛さ、が見ている人間に恐怖をもたらす。