魔女三部作のうちのひとつ、極上の美術色彩と音楽のホラー映画。
舞台となるドイツのバレエ寮の部屋ひとつひとつがはっきりした色を持っていて美しい。さらに時おりマゼンタのライトに照らされる様は不気味ながら鮮烈です。
主人公のかわいさもさることながら、脇を固めるのは毅然とした女教師、盲目のピアノ奏者、醜く喋らない大柄の召使い、謎の金髪少年、などいかにもなキャラ立ちの面々で、耳に残るBGMと共に彼らが出てくるだけで楽しめました。
もちろんCGなしのアナログですが、ファンタジーホラーの演出は雰囲気があって好きです。嘘臭い血の赤がまた鮮やかでよかったです。