【再鑑賞】
寺島進、津田寛治、森下能幸、関根大学ら出演者とクライマックスのホテルロビーで繰り広げられる銃撃戦の描写に、石井克人のソナチネ愛が見受けられる微笑ましい映画です。
ブリーフ一枚で山道を駆ける浅野忠信のワイルドな色気に酔うのも一興ですし、エキセントリックな衣装に身を包んだ、岸部一徳、鶴見辰吾、島田洋八、我修院達也らクセの強い俳優陣のオフビートなやりとりも愉快です。
ギミックや遊び心に溢れたデザイン性の高い映像表現にも見るべきものは多く、ややご都合主義的な物語の筋立てがソリッドな画調をほどよく中和しています。
カジュアルに楽しめる映画だと思います。