メイマーツインズ

鮫肌男と桃尻女のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)
4.1
石井克人監督×浅野忠信で贈る、90年代の日本の若者を虜にした過激でクレイジーな新感覚ムービー!DVD所有で再鑑賞。

20代だった1990年代当時、正直言って邦画を馬鹿にしていた…
映画=洋画であり、邦画はテレビ放送で観るものだった。おそらく当時の若者たちの多くはそうだったように思う。
若者の憧憬になりつつあった永瀬正敏、浅野忠信の存在が、邦画へのイメージを変えていく…
1996年、”世界観〟で魅了する邦画が現れる。
岩井俊二監督の”スワロウテイル〟だ。
そして、独特の作風で魅せるこの”鮫肌男と桃尻女〟に衝撃を受け、邦画のイメージが完全に変わることに。

”日本映画、やるじゃないか!〟

映画館で2度鑑賞し、邦画で初めてDVDを購入した作品。

コミカルでエネルギッシュ!
個性的なキャスト陣で彩る、スタイリッシュでワイルドな”世界〟。
浅野忠信の気の抜けた雰囲気、岸部一徳や鶴見辰吾の存在感、寺島進の”らしさ〟、
そして特筆すべきは、ヒットマン山田くんを演じる我修院達也(若人あきら)。
個性が際立ち、濃厚すぎるキャラで面白い!
トイレで浅野忠信と対峙するシーンは迷シーンだ(笑)

”スワロウテイル〟とともに、日本映画界に風穴をあけた作品。
さすがに少し古さは感じるけど、やはりこの”世界観〟は最高です!