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天使の恍惚のyadokariのレビュー・感想・評価

天使の恍惚(1972年製作の映画)
4.0
学生運動が精鋭化して革命闘争を夢見る若者たちのドラマ。この頃なのか、パレスチナへ赤軍派を撮りに行った足立正生が助監督だった。革命を目録組織(赤軍派?)の呼び名が月名で呼ばれるが新鮮だった。抽象的な物語になるのだった。あと実際のジャズのクラブのシーンで横山リエが歌っていた「最前線」の歌いい。本当ならジャズ歌手の安田南が歌うはずだったのだが前日に失踪したとか山下洋輔の証言があった。

そういう文化が映画の中にあったと気づかせてくれる。革命運動はあまりにも短絡的な夢ではあったのだが、当時の若者たちの行き詰まりが描かれている。
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