EugeneHashimoto

ミラノの奇蹟のEugeneHashimotoのネタバレレビュー・内容・結末

ミラノの奇蹟(1951年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

イタリア映画っていいなぁとしみじみ思った。歌、人情、パルチザン。

メイドを助けるためについた嘘をメイドが文字通りに信じちゃって困ったことになるくだりとか、天界からの追っ手がちゃんと信号待ちする描写とかとてもチャーミングでいい。

賢者の贈り物を肌の色でやったくだり、面食らってしまった。今の映画ではできないしやるべきでもないと思うけども、あのカップルが体現したドラマはすごい。変身物語の風格すらある。

抵抗市民が連行されていくの、当時としてはかなり生々しい記憶だったろうし、そのまま帰ってこなかった人の記憶もまたそうだったろうから、拘束から解放されてほうきに乗って理想郷へ飛んでいくラストは単純にハッピーエンドとは取れない悲しさがある。こうだったらよかったのにな、という念。
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