囚人13号

ミラノの奇蹟の囚人13号のレビュー・感想・評価

ミラノの奇蹟(1951年製作の映画)
4.5
浮浪者の楽園、ネオレアリズモの美しき変奏。

資本主義との対立も鳩の力で神話的に処理され、溢れ出る石油を囲んで踊り石像を美しい女性へ変えてしまうファンタジー。
ここでは身体障害も肌の色も関係なく男は女を愛し女は男を愛す必然だけがあり、金や欲望を捨てた者たちの集う理想郷だ。

恐らく本作の影響を一番受けているのがブロカで、『まぼろしの市街戦』なんてモロ。
囚人13号

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