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ミラノの奇蹟のmikoyan358のレビュー・感想・評価

ミラノの奇蹟(1951年製作の映画)
3.0
カンヌでパルム・ドールを受賞したヴィットリオ・デ・シーカの作品。拾われて老婆に育てられ純粋さを見にまとっていく少年の姿を描いた前半は、彼が住む土地に石油が出て土地を追われるピンチになってからの後半を理解するための大きなキー。登場人物たちの欲が激しく渦巻く中、彼の起こした奇蹟はどこまでも理想的で能天気で、30年も後に作られた「E.T.」をほうふつとさせるようなシーンもあり...(確かに映像美という点では劣るが迫力は負けてない!) どちらかというともっとシビアな人間賛歌が得意と思っていたデシーカ作品としては異質に感じる。
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