弟二郎

ミラノの奇蹟の弟二郎のレビュー・感想・評価

ミラノの奇蹟(1951年製作の映画)
4.2
苦手なタイプの左翼臭を感じないのは怒りではなく悲喜劇として描くからか。バケツの水。各種マイノリティいじり。日の出微妙だとか思ってたらまさかのラストで細かいことどうでもよくなった。無い物ねだりと物欲の愚を笑う眼差しが優しい。
うろ覚えながら大好きだったレッドフォード「ミラグロ」を思い出したり。この独特の乗りに「ヨーロッパ一九五一年」の悲劇性を足せば「未来世紀ブラジル」だなとか。どこかフェリーニなこの乗りはデシーカ作中唯一なんじゃないかなあ。
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