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橋のない川 第二部のパピヨンのレビュー・感想・評価

橋のない川 第二部(1970年製作の映画)
3.9
住井すゑの小説「橋のない川」を知ったのは、自分が何歳の時だったかハッキリしない。近年は“被差別部落”と言う単語を知らない方も多いのでしょうか?1部から7部まで累計で800万部を越えるとあるから、沢山の方がこの小説によって、平等や尊厳について考えたのでしょう。本作品は1969年·1970年の2部構成で、今井正監督によるもので、1992年の東陽一監の手に寄ってもリメイクされていますね。
今井正監督作品にも紆余曲折の裏話が沢山語られています。重苦しい内容で、映画化自体が難しかったろうに、外野からケチの付けやすい企画なので、人知れず苦労があったはすで、そのレベルではおさまらない妨害行為があったと、安易に想像できます。どうでしょう、入口として東陽一監督作品からトライしてみては。誰もが知っておくべき史実で、過去のものとは成りえてない事柄なのです。
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