超空間コベ

橋のない川 第二部の超空間コベのレビュー・感想・評価

橋のない川 第二部(1970年製作の映画)
4.0
三部作の予定だった本作を、
当時の事情により、第二部と
第三部を合わせて『第二部』に。

米騒動やイデオロギー運動が
絡んできて、新たな局面を迎える。

少年時代、まちえが孝二の手を
握った件で、わだかまりが解けた
エピソードが丁寧に描かれていた
のは良かったんだけど…。
もう一歩、話を進めてほしかった。

同様に、誠太郎とあさ子の件も。
あそこで切れる?う~ん、生殺し。
やっぱり尺が足りない!

伊藤雄之助の演じる藤作は、
怪人物っぷりにさらなる磨きが
掛かっててイイですね。憎めない。
北林谷栄も、安定の素晴らしさ。

そして、原田大二郎演じる秀昭が、
色んな意味でイケメンでした。

…うぅむ、終盤の駆け足感…!
このような形になってしまったのは
とても残念ですね。

大阪の米屋で働く若者が
この問題を全く認識していない
描写があったけど、私の
都心在住の友人もこの様な感じで、
逆に新鮮だった記憶があります。

将来は、日本全国の誰もが
「何それ?」になると良いですね。
いや、世界のあらゆる地域の
問題でも同様に。


(東陽一監督版(1992)のレビューに続く)
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