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橋のない川 第二部
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『橋のない川 第二部』に投稿された感想・評価

住井すゑの小説「橋のない川」を知ったのは、自分が何歳の時だったかハッキリしない。近年は“被差別部落”と言う単語を知らない方も多いのでしょうか?1部から7部まで累計で800万部を越えるとあるから、沢山の方がこの小説によって、平等や尊厳について考えたのでしょう。本作品は1969年·1970年の2部構成で、今井正監督によるもので、1992年の東陽一監の手に寄ってもリメイクされていますね。
今井正監督作品にも紆余曲折の裏話が沢山語られています。重苦しい内容で、映画化自体が難しかったろうに、外野からケチの付けやすい企画なので、人知れず苦労があったはすで、そのレベルではおさまらない妨害行為があったと、安易に想像できます。どうでしょう、入口として東陽一監督作品からトライしてみては。誰もが知っておくべき史実で、過去のものとは成りえてない事柄なのです。
三部作の予定だった本作を、
当時の事情により、第二部と
第三部を合わせて『第二部』に。

米騒動やイデオロギー運動が
絡んできて、新たな局面を迎える。

少年時代、まちえが孝二の手を
握った件で、わだかまりが解けた
エピソードが丁寧に描かれていた
のは良かったんだけど…。
もう一歩、話を進めてほしかった。

同様に、誠太郎とあさ子の件も。
あそこで切れる?う~ん、生殺し。
やっぱり尺が足りない!

伊藤雄之助の演じる藤作は、
怪人物っぷりにさらなる磨きが
掛かっててイイですね。憎めない。
北林谷栄も、安定の素晴らしさ。

そして、原田大二郎演じる秀昭が、
色んな意味でイケメンでした。

…うぅむ、終盤の駆け足感…!
このような形になってしまったのは
とても残念ですね。

大阪の米屋で働く若者が
この問題を全く認識していない
描写があったけど、私の
都心在住の友人もこの様な感じで、
逆に新鮮だった記憶があります。

将来は、日本全国の誰もが
「何それ?」になると良いですね。
いや、世界のあらゆる地域の
問題でも同様に。


(東陽一監督版(1992)のレビューに続く)
1970年に公開の「橋のない川 第二部」は、前年に公開された第一部の続編なので続けてみたい作品。時代背景としては1918年(大正7年)の米騒動とシベリア出兵が主人公たちが関わる中心的な事件で、ラストは1922年の水平社宣言で終わる。第一部は、主人公の畑中孝二の少年時代の話で、ラストのみ水平社宣言が紹介されていたが、本作で、第一部以降の数年を描くことで、宣言までの流れが繋がり、水平社設立までの部落関連の歴史がおさえることができる。また、第一部が部落の子供たちが体験する差別、第二部が青年・成人が体験する差別(結婚、就職、貧困、売られた女性の“おやま”としての売春、米騒動の責任を部落に転嫁し暴力をふるう日本国忠会など)を取り上げられているので差別の全世代にわたる実態の把握にも第二部は、一部を補完する必須の名作。

140分の作品であるが、カバーするエピソードが多様であるため長さは感じさせず、むしろ中盤でナレーションにより駆け足で時代の流れが説明される部分もある。本来、第二部は映画二本で制作されるプランであったが、結果として一本でまとめられた本作は濃厚な内容となった。複数のエピソードが描かれているため、それぞれのエピソードで主役となる人物が異なるオムニバス形式のような体裁になったが、映画全体で登場人物は共通しており、最後の宣言でうまくまとめられている。

本作で登場人物のモデルが明らかなのは寺の住職の息子で、これは奈良県御所市の西光寺の西光万吉(演、原田大二郎)。

DVDの解説リーフレットでは、“今井正が語る「橋のない川」の制作”として今井監督が執筆した10ページの文章を「映画論講座第四巻 映画の運動」よりの転載文を読むことができる。この中で、一部と二部ともに制作にあたって、朝田善之助を委員長とする部落解放同盟委員会がシナリオすらも読まずに映画に“差別映画”のレッテルを貼り執拗な妨害工作を働いたことが書かれている。監督は、“「解同」朝田一派とは「解放運動」の仮面をかぶった暴力団体である」と結論しているが、妨害に屈せずに映画を完成させた監督に敬意を表したい。監督が”第一部の場合でも、第二部の場合でも、試写を見てくれた未解放部落の人たちが、「よくこういう映画を作ってくれた。ありがとう」といって私の手を握ってくれた。」とコメントしているように、本作を視聴すれば“差別映画”には当たらないのは明らか。上映阻止運動に参加した人物が、映画を視聴せずに運動に参加していたことは、灘本昌久によるエッセー“映画「橋のない川」上映阻止は正しかったのか」(DVDの解説リーフレットに収録されているが、ウェブでも検索すれば全文を読むことができる)で明らかにされている。

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