映画スニーカー図鑑

ハード・プレイの映画スニーカー図鑑のレビュー・感想・評価

ハード・プレイ(1992年製作の映画)
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Nike Air Command (主人公:ビリーが着用)
L.A.Gear Catapult (主人公:シドニーが着用)
Nike Air Flight Lite Green (主人公:シドニーが着用)
その他、数多くのスニーカー/バッシュが登場 (ほぼ全部ネット記事にまとめた強者がいました)

『White Men Can’t Jump』は『48時間(1982)』など続く異人種間バディ・ムービーの傑作だ。2on2の賭けストリート・バスケにのめり込むどうしようもない若者達の青春ドラマで、邦題は『ハード・プレイ』。何だよ“ハード・プレイ”って。何がハードなプレイなんだよ。そりゃ日本の観客にはピンと来ない原題だとは思うけど、もう少しこう、あっただろう。
 キューブリックのお気に入り映画だったことでも知られていて、タイトルをもじったパロディとしてもよく引用される。スニーカー映画として特別印象的なシーンがあるわけではないが、90年代のLAの空気を捉えた作品としてあまりに鉄板な一本。メインキャストは白人、アフリカ系、プエルトリコ系と、脇にはロシア系、メキシコなどのラテン系と、人種豊かなLAらしい様々なキャラクターが登場する(アジア系も住んでいたはずなんだが......)。のどかで陽当たり良好なベニス・ビーチの風にバッチリと映えるような、ポップでカラフルなファッションが満載。当然、バッシュやスニーカーも数え切れないほど登場し、マニアなら何度観ても飽きないだろう。しかしながら個人的にはスニーカーよりも、ウェズリー・スナイプスが被っていたコルナゴのサイクル・キャップが記憶に残ってしまった。何でまたサイクル・キャップ?風で飛ばされにくいのか?
 何はともあれ、最終的にはヒロインのグロリアが酷い生活から脱することが出来て良かった。応援上映とかがあったら皆んな「さっさと別れなよ!」「捨てたれそんな男!」とか、絶叫すると思う......
(p.s.ロケ地に行ってみたが、ガイドの地元のおっちゃんも「ストリート・ボール・ハスラーなんてホントに居るのかよ?」って言ってた(笑)


衣装デザイン:Francine Jamison-Tanchuck
Costume and Wardrobe Department:
Michael Chavez ...costumer: men
Norma Johnson ...costumer: women
Betty Jean Slater...costume supervisor
登場・コラボ:どちらも