来夢

宇宙へ。挑戦者たちの栄光と挫折の来夢のレビュー・感想・評価

3.6
「宇宙」にスポットを当てたというより、「宇宙へ行くこと」にスポットを当てた作品。
観終わったあと、映画でない現実世界でこれから行われていくであろう、この映画の続編が楽しみで仕方なくなくなりました。

ってレビューを公開当時に書いて、そのあとに「月をマーケティングする」というマーケティングの観点でアポロ計画などの成功と失敗が書かれた書籍を読んで、金銭面や民衆からの支持という点でこの先の宇宙への挑戦がどれだけ難しいのかを知り絶望(本は凄く面白かったです)。でもここ数年でまた民間企業だったり各国の次の争いのステージとして宇宙へ目が向けられ始めて、にわかに活気づいている気がするよね。痛ましい事故を繰り返して、経済的な失敗をしても、やっぱり人は宇宙への好奇心を捨てられないのだな~。
宇宙に興味が無い人の興味を呼び起こすような胸熱なドキュメンタリーではないし、新しい情報をたくさん得られるようなものでもないので、映画としては面白さに欠けるかもしれないけれど、亡くなってしまった人の笑顔や多くの宇宙への想いを紡いでくれる良き1本でした。
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