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ストレイト・ストーリーのデイのレビュー・感想・評価

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)
4.7
10年以上ずーっとずーっと観たかった映画。
やっと観る事が出来ました。
そして、私の大切な一作となりました😢

もう、パケ写がズルい!!
愛おし過ぎます!!

アルヴィンのキャラも何とも愛おしい。

そして、心に刺さる名言がたくさん。

NYタイムスで掲載されたコラムの実話をディヴィドリンチが映画化。

リンチ作品なのに、優しい優しい作品ですね☺️

アルヴィン・ストレイトの物語。

満点の星空。
星が降って来るような…そんな星空は私は人生で3回ぐらいしか見た事が無いな…。

アイオワ州に住む73歳のアルヴィンは時速8kmのトラクター?(芝刈り機じゃ?)で、
350マイル(約560km)離れたウィスコンシン州に住むケンカ別れして10年も会っていない兄ライルに会いに行く。

ライルが病気で倒れたから。

無謀とも言える計画。

って…一度は自宅のトラクターが壊れて、家に戻って出直し。

さて、1966年製のトラクターを購入し、再出発!!

トゥクトゥクトゥク…。

音楽も「パリ・テキサス」のライクーダーが奏でるような(音楽は違うかたでしたが、)
アコースティックギターの音色やブルースハープ(ハーモニカ)の音色が画像とマッチしていて心地良い。

時には軽快に
時には哀愁を

どこまでも広がるトウモロコシ畑
これぞアメリカー!!広大だなー。

旅の途中で色々な出会いがあり、時にアルヴィンの言葉で助けられた若い女性や、
時には助けられながら…。
アルヴィンの旅は続いてゆく。

若者達の自転車レースに遭遇し、
1人の若者から質問を受けるアルヴィン
歳を取って良かった事は?
「経験を積む事。」
では悪かった事は?
「若い時の事をいつまでも覚えている事」

ある日、急な坂道を下っていたら、トラクターのブレーキが利かなくなり、
とある町にたどり着き、
そこに住む夫婦に助けて貰う。

夫婦が住む家の玄関に飾ってある紅葉🍁のリースが素敵でした。

季節もちょうど今ぐらい。
観た映画と季節が合っていると嬉しい。

アルヴィンから吐く息が白くなる。

そして、そこの町でバーに行き、久々にアルヴィンはビールを口にする。

アルヴィンと同じ年代ぐらいのおじいちゃんが出て来て、
第二次世界大戦の時の話になる。

アルヴィンの話はとても悲しくて…
どんな人間でも生きて居て"後悔"する事は必ずあるのだと思った。

アルヴィンの後悔は些細な事では無かったけれど、
その話をしながら、アルヴィンの青い青い瞳に涙が浮かんで来て…。
「若い時の事をいつまでも覚えている事」
がここに繋がるのだなー。と。

アルヴィンは思い出す。
子供の頃、兄ライルと見上げた星空を。

「私は私の"やり方(方法)"でライルに会いに行く」

2人暮らしの娘ローズ(シシースベイセク)も人生色々とあった。

アルヴィンとライルの間に何があってケンカ別れして10年経ったとか説明なんて要らない。

兄ライルはアルヴィンが訪ねて来ると分かっていたのかな?
きっと分かっていたんですよね☺️


娘役にシシー・スベイセク!!
元祖「キャリー」の!!

日焼けを楽しむ太ったオバサンは奥さま?と思ったら近所のオバサンでした。

いつも鹿を撥ねてしまう女性が突然出て来たり(その後、アルヴィンはトラクターに鹿のツノを付けていたのですが)
ここ、ちょっとDリンチっぽいですね。

ハリーディーンスタントンの遺作となった「LUCKY」にDリンチが出ています。
併せて観たいですね。

私の中のアメリカ🇺🇸映画3部作
パリ・テキサス
ストレイトストーリー
LUCKY

あ…
バグダッドカフェ
も入れたい…。
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