sachikohan

名もなきアフリカの地でのsachikohanのレビュー・感想・評価

名もなきアフリカの地で(2001年製作の映画)
4.0
異文化理解、異文化コミュニケーションの観点から見た映画だったけど、そういうのを抜きに面白かった。ナチス統治下のヨーロッパにおけるユダヤ人っていうのはよく見る題材だけど、同じ時代にアフリカに渡って別の苦労をしていたユダヤ人がいたことを初めて知った。同じユダヤ人同士でもドイツ出身って言うだけで、ナチスと同一視される不条理さ。本当に人間ていうのはなんと愚かな生き物か、と思う。

そして人種や民族じゃなくて、やっぱり最後はその人の性格とか人柄とか本質なんだなって思う。本質とは何かとも思うし、文化が価値観や思考法に影響を与えるのも事実だけど、というかそれが文化な訳だけど、その影響下にありながらも異なる価値観や思考法を持つこともあるわけで、やっぱり最後はその人自身なんじゃないかなと改めて思う次第。

何を書いているんだかよくわからないけど、いろいろ考えさせられるいい映画だった。
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