ねるねる

名もなきアフリカの地でのねるねるのレビュー・感想・評価

名もなきアフリカの地で(2001年製作の映画)
4.0
時代背景は奇しくも『パワー・オブ・ワン』とまったく同じ。自伝小説が原作、アフリカに住む白人が主人公と類似点が多く、続けて見ると理解がより深まるように思う。

ドキュメントタッチで淡々と話が進むので、最初の30分くらいは失敗したかな?と離脱しそうになるのだが、盛らない演出がじわりと心を打つ。10才だった娘レギーナの成長と妻イエッテルの心の変化が丁寧に綴られている。
特に料理人のオウワとの絆は涙腺がゆるむ。彼の物事の捕らえ方がアフリカ的と言うのか、大地のように風のように自然で、心が洗われるようだった。

ケニアの子ども達とユダヤ人のレギーナ。何の偏見もなく仲良くなるのを見て『パワー・オブ・ワン』のPKへの虐めを思い出した。偏見の根っこはどこなのだろうと。
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