片腕マシンボーイ

陽炎の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

陽炎(1991年製作の映画)
3.0
「さ〜たっせぇ、ど〜すかぁ、さ〜たっせぇ」
盆でヤクザさん達がずっと言ってるやつ……なんて言ってんやろ?さぁ張ってください、どうですか?みたいな事かな?

ポンコツな弟がヤクザに奪われた実家をヤクザものの姉ちゃんが取り返してやんよ!って話

あ〜、マシンボーイってば五社英雄監督作品初めてやったみたいやわぁ!なんかもっと名作的なやつで五社童貞捨てたかった気もするが……ワシ、樋口可南子見たかっただけやねん!ぺろぺろぺろぺろ

とはいえね、名匠の作品やからば!つって若干気負って観たが!正直お話は全く面白くないんよねぇ、特に肝心の樋口可南子vs仲代達矢の賭博対決んとこもあっさりし過ぎていて、くぅ……「咲 saki」の長野県大会決勝の大将戦、咲ちゃんと衣ちゃんの異能がバチバチぶつかり合うドキドキとワクワクが止まらないバトル展開くらい濃ゆいのにしてくれたら良かったのにぃ!思いながら観ていたんよ

ただね、マシンボーイのお目当てであるヒロイン樋口可南子はもうご尊顔の美しさとお着物姿の艶やかさが異常やし、ちょい華奢過ぎる気もしたが背中の不動明王様もお似合いで素敵やしね!
それに周りを固める役者陣の素晴らしさね!個人的には川谷拓三さんの仁科貴感にキャッキャ!したんと、ふらっと現れた思ったら見せ場をかっさらっていく高品格さんのカッコ良さに痺れたよねぇ、ぺろぺろぺろぺろ

他にも若すぎ細すぎ白竜さん!ゲラゲラ、え?ポンコツが過ぎてどうしよもねぇもっくん、そしてあれ?パチパチパンチに似てる…思っていたらエンドロールでホントに島木譲二やん!辺りのキャストもマシンボーイ的には印象的でした

ただね、何度も言うようにお話的にはイマイチ盛り上がりに欠けるし、キャストの良さと映し出される画の美しさ以外にはさほど見どころを見いだせずにいたらば…………
ひゃーーー!ブチキレた樋口可南子がダイナマイト手に敵陣に乗り込む所から一気にジャンルが変わってゲラゲラした!急に怒涛のスペクタクルしてキャッキャした!ジョン・ギラーミンかレニー・ハーリンの映画みたくなって度肝を抜かれたよ!(とにかくぶっ壊すんが好きなイメージ)ひゃー!

うん、そのラストのスペクタクルシーンはめちゃゲラゲラ観ていたんやが、樋口可南子や仲代達矢、白竜が大立ち回りする裏で、唐突にひっそりと女狐と女猫のポコスカポコスカが始まって、くぅ……これが五社名物キャットファイトかぁ、蛇足やな!なりましたとさ!

し……主題歌が聖飢魔II!あれ……樋口可南子が悪魔に体を乗っ取られ、白竜を蝋人形にする映画やった?