とり

チャイナ・シンドロームのとりのレビュー・感想・評価

チャイナ・シンドローム(1979年製作の映画)
4.0
この映画を一番理解できるのは今の日本人じゃないかなって思う。
実際のところ報道側に映画のような熱い人がいても、現実にはどうしようもないってのが経験からよくわかる。大人の事情ありすぎっていう。
映画の出来としては題材が題材なだけに堅実に作ってあって、無駄にドラマチックな音楽で盛り上げようとはしてないところに好感が持てる。
ただ、後半ものすごく失速した感は否めない。証拠資料をめぐるあれやこれやの熱い攻防が上手く処理できなくてグダってしまった。ここをもっと上手に展開させてたらすごく面白くなってたと思う。
マイケル・ダグラスがめっちゃかっこええです。今となっちゃただのエロオヤジのイメージしかないけど。
製作にも関わってるとのことで、彼の精神がどこまで映画に織り込まれてるのかはよくわからないけど、社会派映画に対する真摯な姿勢は普通の人より持ってそう。
ジャック・レモンはハリウッドスターオーラがものすごい。大げさで舞台風の演技は今見るととても古臭いかな。
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