ペジオ

チャイナ・シンドロームのペジオのレビュー・感想・評価

チャイナ・シンドローム(1979年製作の映画)
4.6
今そこにある危機

この手の映画でジャック・レモンの立場の人間が主役になるのは珍しい
問題を歴史やマクガフィンにしたジャーナリズム讃歌ではなく、問題に対して「現在進行形」の警鐘を鳴らす意図故だろうが
最後の事故でブラックアウトして終わっても良かったかもしれないが、ああいう展開にしたことで原発問題に限らない普遍性を勝ち取った気もする
「ヒヤリ・ハット」って大事だなあ

終始漂う緊張感も良いが、終盤の立て籠りのカット割りとか非常に(非情に)多角的で臨場感もあってサスペンスとしても良くできているのが嬉しい
余りにも呆気ない事件の結末や映画の結末とリンクするかの様に事務的な「解決済み」の一言が空恐ろしい皮肉
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