安堵霊タラコフスキー

チャイナ・シンドロームの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

チャイナ・シンドローム(1979年製作の映画)
4.7
なんか原発の映画が色々と(主に悪い意味で)話題になっているけど、そこで思い出したのがこの原発映画の金字塔。

基本的にはジャック・レモンやジェーン・フォンダの演技合戦を楽しむものだが、やはりこの映画ならではの要素として原発が炉心溶融を起こしそうな瞬間の緊迫感というものがあり、そこでの臨場感は見ているだけで心拍数が上がるくらいだった。

この年のアカデミー賞では他もクレイマー、クレイマーや地獄の黙示録等レベルの高い映画ばかりで無冠に終わってしまったが、そんな名作群と肩を並べるには十分すぎるくらいこの作品も力作であったことは疑いようもない。

でも件の原発映画、予告を見てもこの名作の10%も緊迫感が無いことは察せられるから、金を無駄にしない為にも劇場で鑑賞することは絶対あり得ないだろう。