お話探し

ゴジラのお話探しのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1984年製作の映画)
2.5
観返すなら「マイナス1.0」鑑賞前にしときゃよかった…その2…

何度かソフトで観てて、これも「シンゴジ」との共通点見出せるようになってからは興味深く観れるようになったけど、基本的にはイマイチの部類。

というか、これをきちんとリファインしたのが「シンゴジ」なのかなー、と。
ゴジラが実際に現在の(当時の)日本に現れたら、政府、自衛隊、大国はどう動くのか、なるたけハードに描いた…もとい、描こうとした、けれど。

冷戦末期の世間の空気については世代ではないので分からないし、米ソの核使用の主張に毅然とした態度でNOを突きつけるニッポンの総理…の描かれ方には、若干苦笑いが浮かぶけど、それでも本作の主軸となっている「ゴジラ・アメリカ・ソ連の間で揺れる日本」という構図は興味深く、“面白く”観れた。

ただ、4人の一般人(?)、奥村兄妹・牧・林田のパートが、残念ながら押しなべてつまらない。奥村は直接ゴジラに酷い目に遭ってるのに、物語上“役割”が生まれず。牧は前半の悪印象が払拭されないまま。林田の作戦…というか今回のゴジラの弱点は、かなりガッカリなショボさ…。

スーパーXは好み分かれるかもしれないけど、自分は今作ではお話上の“嘘”はゴジラだけで良いと思うし、子供からしたらデザインが地味過ぎるかな、と。武田鉄矢は論外でしょう。

国産新作“約9年半ぶりの期待”という点も、後追いでは知り得ないところですが、過去作の一本としては『惜しい』『勿体無い』『もうちょっと、こうすれば…』といったところ。
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