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ゴジラのEDDIEのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1984年製作の映画)
3.9
自分が観たかったのはこんなゴジラなのかも。人類の前に立ちはだかる巨大生物、それに対抗すべく動く日本政府。無論、世界各国も黙っていない。初期段階ではゴジラの存在をひた隠しに情報操作する政府。
ゴジラ自体はチープだが畏怖の象徴として文句なしの描かれ方をしている。

「やっぱり奴は生きていた!」

公開当時はこんなキャッチコピーで、1954年に公開された元祖『ゴジラ』の正統な続編として作られたのが本作です。
そのため、『ゴジラ(1954)』以降の間の作品昭和ゴジラは繋がりがなく、なかったことになっています。

子供向けの人気怪獣のゴジラが、原点回帰して再び人類にとっての恐怖の存在として帰ってくるわけです。
冒頭には巨大なフナムシが登場するなど、いわゆるゴジラ細胞によって巨大化してしまう生物が出てきてしまう…そんな脅威を人類は問題視し始めるのです。

ゴジラと対抗する日本政府、世界各国は日本だけにとどまらない可能性を考え攻撃を画策…そうやって日本と世界各国の政府のディスコミュニケーションなど、本来厄災や天災なども含め人類の脅威たる存在が巻き起こった時に起こりうることを問題点として描いているのは好感を持ちました。

やはり初代が偉大で作品としても面白いという個人的な評価は変わりませんが、1984年版『ゴジラ』は僕が観たいタイプのパニック映画でした。

あと、突然登場する武田鉄矢には笑いました。

〈キャスト〉
三田村清輝(小林桂樹)
牧吾郎(田中健)
奥村尚子(沢口靖子)
奥村宏(宅麻伸)
神崎大蔵大臣(小沢栄太郎)
武上弘隆/武上官房長官(内藤武敏)
磯村自治大臣(金子信雄)
笠岡通産大臣(加藤武)
江守外務大臣(鈴木瑞穂)
毛利防衛庁長官(織本順吉)
加倉井統幕議長(御木本伸介)
大河内国土庁長官(森幹太)
日高環境庁長官(田島義文)
梶田科学技術庁長官(山本清)
南博士(小泉博)
辺見/辺見内調室長(村井国夫)
秋山/秋山スーパーX空幕幹部(橋本功)
ゴジラ(薩摩剣八郎)
オペレーター/ゴジラ非常緊急対策本部オペレーター(潮哲也)
船長/第五八幡丸船長(江幡高志)
漁労長/第五八幡丸漁労長(田原千之右)
無線局長/第五八幡丸無線局長(加藤茂雄)
副官/スーパーX副官(福田健次)
新幹線の運転士(森大河)
石丸/石丸内調室員(浦田賢一)
明美/東都日報大島通信局(田中由美子)
オペレーター/自衛隊ヘリ通信基地(渡辺賢酔、布施侑宏)
宇野/宇野技術士官(風中臣)
伍堂/伍堂編集局長(佐藤慶)
喜多川/喜多川デスク(江本孟紀)
上条/カメラマン上条(林家しん平)
新幹線乗客(かまやつひろし)
ニュースキャスター(森本毅郎)
原発職員/井原原発職員(石坂浩二)
浮浪者(武田鉄矢)
林田信(夏木陽介)

※2023年自宅鑑賞153本目
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