ゴジラが誕生した1954年から30年経て再び現れた設定のシリーズ第16作。
国際社会としてどのように世界と連携してゴジラの脅威に立ち向かうかの会話劇や核の使用を巡る各国の攻防戦は後の『シン・ゴジラ』にも受け継がれるテーマ。
前半の堅苦しさとゴジラが出てる場面以外の展開はエンターテイメントとしては鈍重。
空中を浮遊する移動要塞スーパーXから放たれたカドニウム弾により特に説明がないのにゴジラの活動が停止してしまう一連の流れの厨二感がたまらない。
冒頭ゴジラに引っ付いたお陰で巨大化したフナムシの怪獣の作り物臭さが半端ない。このシーンもっと怖く出来たら良かったのにな。
電車内に一瞬写るムッシュかまやつ発見。訛りのきつい浮浪者の武田鉄矢が急に登場してピンポイントながら意外な活躍を見せる。
ゴジラの動きとしては大きく口を開けたときに上顎の裏が映るカットと、新幹線を持ち上げ窓を覗き込むカットと、尻尾で建物を壊すカットが好き。
火口に落ちて火山が噴火するエンディングが謎の味わいがあった。